日本経済新聞フレーバーとアロマ 刺激するのは味覚か嗅覚か  日本経済新聞2012年11月10日(土)プラス1引用 2012年(平成24年)11月14日
フレーバーとは、飲食物の味、香り、舌触りを含めたトータルな味わいのこと。
口に飲み物や食べ物を含んでから飲み込むまでに感じる、総合的な口中感覚をいう。
一方、アロマは飲食物に限らず、さまざまなものの良い香り、芳香を意味する。
かぐわしい植物から抽出した精油を使うアロマテラピーは、香りの効果で心身を癒す自然療法だ。
つまり、フレーバーは味覚を刺激する風味、アロマは嗅覚を刺激する香り。
コーヒーを例にとると、豆をひいた粉にお湯を注いだ液体から立ち昇る香りがアロマ。
その液体を飲んだときに口中で感じる香味がフレーバーというわけ。香りの違いを意識すると、なんだかコーヒーを2倍楽しめる気がする。
カレー好きをカレー店に引き寄せる香辛料のにおいはアロマ。カレーを口にいれたときの辛さ、熱さ、エスニックな香り、どろりとした舌触りなどの要素の総合がフレーバー。嗅覚も味覚も研ぎ澄ませて味わおう。(前文略)